IoT開発ボード M5Stack の外装や設置のプロトタイプの世界観を学ぶ
プロトタイピングとは試すだけではなくその先が見えることも大事
自分の作るプロダクトは、伝えるユーザーであったり、自分の考えであったり、さまざまな影響で変化し続けるものです。ですので、最初から全てを見通すことは難しいです。
そのため、素早く作って試すプロトタイピングは大事。
さらに作ったことよって、その先が見えることによって具体的な実装方法が見つかったり、ユーザーの操作をより良くする改善ポイントが見つかったり、はたまたより良く伝える手法が磨くことができます。
自己完結と人に見せることの良さ
自分だけ完結してしまうと「これでいいや」になったり「不便だけど自分が合わせちゃおう」と自己最適化になりがち。 もちろん、制作の初期は仕方ありませんが、このまま他の人に伝える(触ってもらう)となると、使いにくさがノイズとなって自分の伝えたい本当の良さが伝わりません。
ですので、早いうちから勇気をもって、人に触ってもらいながらプロダクトを磨いていきましょう。
そうすることで、他者からのフィードバックが生まれます。たとえば、具体的な使いにくいポイントが見え次にどういう実装をしていけばいいかが見えるでしょう。たとえば、思いもしなかった良さに気づくことができ、新しい発想が生まれることもあるかもしれません。
身近な人に見せれることが第一歩。机の外に出ましょう。
では誰にアウトプットしていくか。それは、まず 身近な人 です。家族・パートナー・友人といった相手に触ってもらうことは色々なメリットがあります。
- 気軽に声をかけやすい
- 展示会のような不特定多数の人を相手に、触ってもらい使ってもらうまでは一苦労です。身近な人の場合は声がかけやすく気軽なアウトプットに向いています。
- 素直なフィードバックが得やすい
- 身近な人の場合、良い意味で遠慮がありません。手加減のない触り方をしてくれますし、使いにくいときのコメントもしっかりもらうことができるでしょう。
参考記事:ビッグオー駆動型開発
ややネタっぽい記事ですが、ユーザーインタビューやユーザーテストなど、ユーザー中心にしたデザインの入り口としてはとてもよいです。
https://web.archive.org/web/20140701071250/http://fladdict.net/blog/2014/02/big-o-driven.html
閑話休題:今回のサンプルを私の息子に触ってもらった例
うっかり作業机に置いていた時に見つけて息子が触りまくった例です。
まず、M5Stack が多少の無茶な触り方をしても大丈夫だったという気づきを得ることができました。仮に基板むきだしのものだと、とてもじゃないですが触らせることができません。
そして、このあと音を鳴らすことでより面白がってくれました。
外装・設置は他者に伝えるうえでの重要な入り口
プレゼンテーション中にリアルタイムデモで見せて他者に伝える、身近な人に直接触ってもらい他者に伝える、展示をして不特定多数の他者に伝える、いろいろなアウトプットの伝え方がありますが、外装・設置は他者に伝えるうえでの重要な入り口です。
まず、サッと手元で見せるなら外装は大事です。以前の授業で伝えましたが、あらためて、身近な人に伝える触ってもらうと考えるとどうでしょう?
やはり基板むき出しというのは触れてもらうのが怖いですよね。それ以前に「いやだ触るの」と相手側から躊躇されてしまうかもしれません。
アウトプットをしてからのフィードバックを得られるスタートラインに立てないのはもったいないです。今回は M5Stack そのものの外装の話に加えて、段ボールなど他の素材を加えて伝える TIPS をお伝えします。
さらにステップアップして、家で常設して使ってもらったり、展示で見せたい場合には外装だけでなく、設置の仕方も大切になってきます。こちらについても、身近な素材を中心に TIPS をお伝えします。
質疑応答
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